ＬＰガス入門

ＬＰガスとは「液化石油ガス」を意味するもので、通常は気体ですが圧力をかけたり冷却することによって比較的容易に液化させることができる、プロパンやブタンを主成分としたガス燃料のことです。

常温で液化させるのに高い圧力が必要なプロパンガスは保存する容器も丈夫でなければならず、ガスの圧力も高いので大量に使われる家庭用に適しています。ブタンガスは低い圧力で液化し、ガス圧も高くないので、ライターやカセットコンロなどで使われています。

ＬＰガス（プロパンガス）はボンベに充填して運搬がしやすいため、全国のどこでも使用できる分散型エネルギーです。

一方、都市ガスは天然ガス（メタン）を主成分とし、液化するのに圧縮するだけでなく、約マイナス１６０℃以下まで冷やす必要があるため、ボンベでの運搬には適さず、地中に張り巡らせたガス導管を使って気体のまま家庭に供給されます。

また、ＬＰガスと都市ガスでは熱量が違うため料金を比較する際は熱量を換算する必要があります。（ＬＰガス：23,680ｋcal/㎥，都市ガス１３Ａ：11,000kcal/㎥）

ＬＰガスは分散型供給を行っているため、地震等自然災害時でも、配管などの供給設備の点検も短時間で済み、異常があった場合も迅速に復旧させることが出来ます。

また、各家庭に設置してある容器が「軒下在庫」となり万が一配送が滞った場合でも、すぐにガスが切れるということはありません。おおむね１か月程度はそのまま使用することが出来ます。